海からの贈り物

マッコウクジラの骨格標本


名大博物館にて展示中(2020年8月現在)

わあ!大きな骨!

これは何の骨ですか?

これはマッコウクジラの骨格標本です。標本になる前は、体長は約12メートル、体重は約29トンもありました。

どうして名古屋大学博物館にマッコウクジラの標本があるんですか?

それは、2009年5月17日、名古屋港にマッコウクジラの遺骸が漂着したからなんです。それを大学が引き取って、標本化しました。

引き取ることを決めた先生は、このクジラのことを海からの贈り物だと言っていたそうです。


標本を作る中で、どんなことが分かったんですか?

例えば、このクジラは胃の中が空っぽだったんです。このことから、エサであるダイオウイカなどの生物が減少しているのかもしれない、という仮説を立てることができます。

海の食物連鎖の頂点に位置するマッコウクジラの状態を知ることは、海の生態系全体を考えることにつながるんですよ。


博物館でやってみよう!

マッコウクジラの骨に触ってみましょう。どんな手触りですか?

クジラは人間と同じ哺乳類ですが、似ているところはあるのでしょうか。